2020年のいろいろまとめ。
本やら映画やらのベスト。5選だったり10選だったりしますが、どれも順不同です。
本
・伴名練『なめらかな世界と、その敵』
強い先端性と古いものへの郷愁の同居。
・相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』
今年もっとも真相の開示シーンに引き込まれたミステリでした。
・阿佐田哲也『ドサ健ばくち地獄』
阿佐田哲也はたくさん読みましたが、賭博師の業が最も深く現れていたこれを。
・小田嶽夫『城外 夜ざくらと雪』
初期芥川賞。どこか素朴なところが良いです。
・結城昌治『公園には誰もいない』
和製硬質ハードボイルドの傑作。
・矢部嵩『保健室登校』
技巧を凝らしまくりつつもそれだけでないものを感じさせる異形の狂気を描いたホラー。
・井上靖『魔の季節』
近年、井上靖は歴史ものの復刊が多いですが、現代ものが好きでたまりません。
・島田荘司『龍臥亭事件』
トリックやロジックよりも、島田荘司独特のストーリーテリングにおおいに魅力を感じました。
・野坂昭如『エロ事師たち』
こちらもアンダーグラウンドな人々の業を描きつつも、どこかとぼけていて陽性。野坂昭如ってけっこう明るいですよね。
・皆川博子『夜のリフレーン』
未収録作品集の幻想編。アポロンといっしょに読みましょう。
アニメ
・「モンスター娘のお医者さん」
軽めのアブノーマルアニメ、良いですよね。個人的にケンタウロスさんを目隠し緊縛した回が白眉でした。
・「恋する小惑星」
物語のスピードがけっこう速かったけれど、全体的には穏やか。好ましいバランスでした。
・「おちこぼれフルーツタルト」
これも軽めのアブノーマルアニメですね。こちらのほうがより業が深い気もする……。ニナロコに始まって、結果はゆちゃんにときめきました。
・「安達としまむら」
ものすごくまっすぐな百合ストーリー。安達さんの不器用さが胸に刺さります。
・「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」
虹ヶ咲は楽曲はずっと聴いていたのですが、こんなに素敵な物語を見せてくれるとは思っていませんでした。いままでのラブライブシリーズ特有の底抜けの陽気さだけでない、湿り気を感じさせるところが好きです。
映画
・スタンリー・キューブリック「アイズ ワイド シャット」
失敗している部分もあるのかな……という大作ですが、愛しい。
・アリ・アスター「へレディタリー 継承」
企みに満ちていて好き。
・オルギー・ダネリヤ「不思議惑星キン・ザ・ザ」
見終わってから印象が深まってくるへんてこSF。クー。
・ロビン・ハーディ「ウィッカーマン(1973年)」
不気味で不穏で気持ち悪くてとても良い。
・金田龍「ブギーポップは笑わない」
自分のなかのゼロ年代が詰まっているのかもしれません。
アニメ・声優ソング
・Peaky P-key「電乱★カウントダウン」
D4DJのなかではこちらを。いまのところピキピキとハピアラの楽曲がしっくりきます。
・Mashumairesh!!「キミのラプソディー」
Mashumairesh名義の曲はどれも良かったのでもっと聞きたいですね。1月からの新番組に期待でしょうか。
・鬼頭明里「23時の春雷少女」
鬼滅効果でバラエティ番組などにも出演されておりましたが、歌唱でもソロアルバムに虹ヶ咲、KiRaReと佳曲が目白押しでした。
・楠木ともり「ロマンロン」
今年ソロデビューしたばかりですが、本人が作詞曲も多く手掛けていてボーカルの表現力もたいへん高く、おそらくはゆくゆくは出るであろうアルバムにも期待したいです。
・上田麗奈「リテラチュア」
アルバム「Empathy」が高い期待に応えてくれた名盤でたいへん満足していたのですが、次いで出たシングルもまた名曲でした。
・フルーツタルト「ワンダー!」
・安達としまむら(CV:鬼頭明里と伊藤美来)「君に会えた日」
5選にしようかと思いましたが、この2曲を入れたいので7曲にしました。