2006年に読んだ小説で印象に残った10冊
タイトルどおりの企画です。
・冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ」
1作目に劣らない傑作。
・パトリック・ジュースキント「香水―ある人殺しの物語」
やっていることはけっこう下品なのに筆致は非常に上品。奇想天外ながらも荒唐無稽にあらず。そして無類に面白い。
・森見登美彦「四畳半神話大系」
明石さんと結婚する。これが2007年の目標です。
・米澤穂信「ボトルネック」
「夏季限定トロピカルパフェ事件」も素晴らしかったですが、よりダイレクトに伝わるこちらを。
・平山夢明「独白するユニバーサル横メルカトル」
ミステリではないような気もしますけど……。生理的にぐぐっときます。
・桜庭一樹「少女七竈と七人の可愛そうな大人」
美しさの極致に近づいた小説。
・連城三紀彦「戻り川心中」
ミステリ史に残るオールタイム級ベスト短編集。是非ハルキ文庫版で。
・古川日出男「ルート350」
「お前のことは忘れていないよバッハ」は今年の短編のベストかも。古川日出男が凝縮されています。
・浦賀和宏「上手なミステリの書き方教えます」
もうたまりません。
・トーベ・ヤンソン「ムーミンパパの思い出」
ムーミンシリーズ最高です。
ちなみに読んだ本の総数は254冊でした。挙げなかったけど面白かった本も山ほどありました。今年も楽しい読書ができますように。