2019年いろいろベスト5 その2
続きです。前回の記事では映画・アニソン・本について書いたので、今回はアニメ・音楽アルバム・ラジオについて書いていきます。
アニメ
2019年に完結したものから選びました。
「私に天使が舞い降りた!」
あまり百合っぽくない百合姫作品。ひなたみゃー姉好きだけど、あれも百合かと言われると難しい感じがしますね。でもかわいいのでよろしいと思います。
「八月のシンデレラナイン」
女子野球ものは好き……。丁寧な物語運びに好感を持てる作品でした。ちょくちょく作画はあやしかったけれど……。
「さらざんまい」
2019年もっとも心動かされた作品。「輪るピングドラム」「ユリ熊嵐」と自分にとっては難解かな……と思わされる作品が続いていたのですが、こちらはたいへん良かった。繰り返しを多用した演出を積み重ねて、終盤のこれ以上ないほど力強いメッセージへの下敷きにした構成も見事でした。素晴らしい。
「女子高生の無駄づかい」
フリーダムな女子高生たちの馬鹿騒ぎを描いた愉しい作品。今年の百合作品におけるカップリングの可能性の多様さをもっとも感じさせる作品でした。仲良し関係は良い。
「荒ぶる季節の乙女どもよ。」
物語における熱量とストーリーテリングの巧みさをたいへん高度なレベルで両立させていた作品で、各回における情報量の密度も高いうえに引きの強さもあり、毎週次回が楽しみなアニメでした。
5選からは惜しくも漏れてしまいましたが、「グランベルム」もとても高い完成度を誇る百合ロボットアニメでたいへん楽しめました。ショートアニメでは「ソウナンですか?」「ビジネスフィッシュ」のコメディ2作が好き。あとはUAEからのイカれた刺客「フリージ」もすさまじかったです。
音楽アルバム
新作・旧作ごちゃごちゃで今年聞いたものから選びました。
・伊藤美来「PopSkip」
声優ソロアルバムではこれがいちばん好きかな。懐かしさを感じるシティポップを新しさのある音とスウィートなボーカルで展開する良いアルバムでした。ファーストに引き続きコンセプトが明確なのが良きですね。
一曲選ぶなら「土曜日のルール」。
・山下達郎「FOR YOU」
2019年の後半は山下達郎に熱中しておりました。初期の「SPACY」の若々しさや最近作の「Ray Of Hope」など、聞いたアルバムはどれも良かったですが、一作選ぶならこちらで。
曲単位ではボーナストラック「あまく危険な香り」がいちばん好きかな。オリジナル・ラブもカバーしているらしく気になってはいるのですが、まだ未聴。カップリングのみなのでサブスクリプションが手っ取り早いですね。
・八月のシンデレラナイン「あの夏の記憶」
アニメ作品に続いてこちらでも。5曲入りのコンパクトなミニアルバムですが、どの曲もキラキラしていて素敵。主に90年代J-POPからのセレクトされたカバー曲集なので、世代的にピンとくるというのもあるのかもしれません。
いちばん好きなのは「浪漫飛行」。伸び伸びとした気持ちになります。
・LIBRO「COMPLETED TUNING」
今年もぼちぼちヒップホップを聞いておりました。そのなかでもLIBROやEVISBEATSなどの穏やかな部分のあるミュージシャンに出会えたのが今年の収穫でした。
実はアルバム単位で何度も繰り返して聞いているわけではないのですが、「マイクロフォンコントローラー」が好きすぎるので5選に選びました。
・The Velvet Underground「The Velvet Underground & Nico」
海外も90年代ヒップホップやソウルなどを聞きつつも、やはり土台はオールドスクールなロックにあるのかな……と思いました。いまさらあらためて紹介するまでもない、地位の固まった名盤ですが、やはりこういうものはいつ聞いても良いものです。
5選から漏れた気になるものとしては、内田真礼「you are here」、西田望見「女の子はDejlig」、夏川椎菜「EP01」は声優ミニアルバムの良作。諸星すみれもまだあまり聞けていないので聞き込みたいです。
海外ものでは恥ずかしながら「Automatic For The People」しか聞けていなかったR.E.M.の「Green」が明るくてメロディも良い……名盤だ……となりました。ヘヴィメタルもちょっと聞いてみようかと思い手を出したPantera「Vulgar Display Of Power」も重めのドラムが心地よいアルバムでした。
2018年末に聞いたので外した作品では、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会「TOKIMEKI Runners」、Wu‐Tang Clan「Enter the Wu‐Tang: 36 Chambers」、The Notorious B.I.G「Ready To Die」をしょっちゅう聞いておりました。
ラジオ
「桑原由気と本渡楓のパリパリパーリィ☆」
ふたりしゃべりのラジオにおいて、パーソナリティの仲の良さを感じ取れるというのは素敵なことですが、このラジオも仲良し感がありとても良いです。ふたりともサービス精神が旺盛な人で、互いに引き当て合う相性の良さがうかがえます。
「西田望見・奥野香耶のず~ぱらだいす」
こちらも相性が良さを感じるラジオ。しっかりしているけれどどこか抜けている西田望見さんと、ふわっとしているけれど芯の固さを感じさせる奥野香耶さんの組み合わせはベストマッチ感があります。
「楠木ともりのともりるきゃんどる」
ここからはひとりしゃべりラジオ。楠木ともりさんはまだ先日20歳になったばりの若さですが、ひとりでも明晰にしゃべっていて、堂々としているなあ……と感じ入ります。笑い声の磊落さも素敵。
「小原好美のココロおきなく」
ゆったり系ひとりしゃべりの最高峰と思っているラジオ。ゆっくりめのペースと穏やかな声質の心地よさは他ではなかなか味わえません。プリキュアからの子どもリスナーや、その親や祖父母世代にも渡る幅広いメールが紹介されるのもうなずける番組です。
「鬼頭明里のsmiley pop」
こちらもややゆったり系のひとりしゃべり。飾らなさを感じさせる鬼頭あかりさんのトークはたいへん良い時間であります。等身大な雰囲気ですね。良い意味でなんとなく90年代後半の声優ラジオを思い出すのはなんでだろう……。
2019年はこんな1年でした。2020年もよろしくお願いします。
あと、あまりTweetもしていなかったですが、2019年は将棋、いわゆる「見る将」を楽しんだ1年で、NHK杯を毎週見たりネットで予選の結果を逐一チェックしてわくわくしておりました。今年は糸谷八段がタイトルを取ってくれればいいなあ。