hirayama46の日記

とりとめもなく書いています。

三崎亜記「となり町戦争」

となり町戦争

となり町戦争

 なかなかに判断に困る小説です。悪くは無かったのですが、どうもテーマである戦争についての言説でぼくにとって同意しかねる部分があったので……。
 世の中に「区切り」というものは無く事象は曖昧に始まり、曖昧に終わるというのは分かるのですが、やはりその中で「線引き」はしていかなければなれないと思うのです。それが自己中心的なものであったり、便宜的なものにすぎないにしても。
 
 あ、もしかしてそういう反論を導くための小説だったのか?うーむ、やはりぼくは書物を読みきることは出来ないのだと痛感するなあ。