川上亮「僕らA.I.」

僕らA.I. (富士見ミステリー文庫)

　正直川上亮（＝秋口ぎぐる）がこんなにリリカルな文章を書くとは思わなかったなあ。いつも馬鹿やってるけどやはり器用さはありそうです。
　メッセージ性がやたらと強い内容は人によっては駄目かもしれないけど、個人的にはなかなか良かった。ぶつけてきてるな、という感じ。設定も深くは無いけど言いたい事を伝えるためにやってるんだなというのが感じられます。テーマに奉仕した小説、でしょうか。
　
　あとがきがとても良いので本文読了後に読んで更に味わいを深めるのをお薦め。