ドナルド・E.ウェストレイク「聖なる怪物」
- 作者: ドナルド・E.ウェストレイク,木村二郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/01
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
とにかくストーリー自体はそう変わったものではないのに、語りの技術や構成などがとにかく巧みで、リーダビリティも激高になっております。翻訳も相変わらずノリノリで良いです。
ダーク・サスペンス小説を、という流れで刊行されたようですが、そうなのかなあ……。ある意味ダークでサスペンスなんですが、個人的には相当喜劇的に感じられました。いや、サイコ小説ではあるのですが、爆笑シーンも数多い、という感じでした。
いやあ、ウェストレイクは本当に素晴らしいですね。ドートマンダーシリーズ止まっているのですが。というかどこまで読んだか忘れてしまっております。どうしよう。
そうか、ウェストレイクってもう70代後半なのか。それで年1作以上長編を書いてるという執筆ペースはすごいですね。本当に怪物的なのはウェストレイク本人ではないだろうか。