谷川流「涼宮ハルヒの動揺」

涼宮ハルヒの動揺 (角川スニーカー文庫)

　こんな状況だけど小説の感想だって書くさ！
　
　うーん、どうも当たり外れが大きい印象。以前は殆どが当たりだっただけにややパワーダウンと言えるかもしれません。キャラの魅力で十分楽しめてしまうシリーズなのですが、やはり「憂鬱」の完成度の高さから比べると苦しい印象。もっとSFが欲しいです。
ベストは「ヒトメボレLOVER」。
「ライブアライブ」これはなかなか良かった。この短編集で唯一（？）ハルヒがとても魅力的。
「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」これはダメかも。「退屈」の後日談、というかサイドエピソードといえる話ですが、こういうのはあんまり書かないで想像に任せた方がいいのではないでしょうか。
「ヒトメボレLOVER」うん、やっぱりSF要素があったほうが好みです。＋ラブコメということで個人的には理想的なパターン。ゲストキャラの饒舌もなかなか良かったです。
「猫はどこに行った？」これをミステリとして楽しませるのは相当無茶だと思います。でも鶴屋にゃんが可愛いからすべてOK。
「朝比奈みくるの憂鬱」次の長編へのつなぎの様な短編。なかなか悪くなかったです。……ってもう次の長編出てるのですね。取り残されてる。