アルフレッド・ベスター「願い星、叶い星」
- 作者: アルフレッド・ベスター,中村融
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2004/10/22
- メディア: 単行本
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というわけで、ベスターの奇想コレクション。およそ1年振りの再読です。予想通り内容を忘却していたので新鮮な気持ちで読めました。しかし意外なことにほのかに残った記憶は大体途中の事で、オチはきれいさっぱり忘れていました。逆だと思っていたのですが、記憶というのは不思議ですね。
印象に残った作品の感想。
「ごきげん目盛り」人称の使い方は今読んでもなかなか興味深いです。代表作と言われるだけあって面白かったです。
「願い星、叶い星」考えてみるとタイトルそのまんまなお話ですが、読んでいる間は意識させませんね。巧いなあ。
「選り好みなし」何故この話のオチを忘れていたのだ、ぼくは。
「昔を今になすよしもがな」違和感が確信に変わっていく怖さ。
「地獄は永遠に」うーん、これはすごいとしか言い様がないかもしれません。迫力ある中編です。