夏目漱石「文鳥・夢十夜・永日小品」
- 作者: 夏目漱石
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1956/09/01
- メディア: 文庫
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明治時代の日本の小説をほとんど読んでいないので、これからちょくちょく読んでいこうと思います。今の小説に比べて、読むと少々くたびれるので頻繁には読まないと思いますが。
そんなわけで、本書。「夢十夜」以外はエッセイ風の文章が並んでおります。中には手紙として書かれた文章も掲載されているのですが、手紙でこんなのを書いてしまうのだから本当にすごいよなあ……と思いました。一口にエッセイ風とは言っても、重いものからコミカルなものまで手広くあり、漱石の上手さが堪能できます。
「夢十夜」はこの本の中では少し浮いている気がすれけど、やっぱりすごいです。極上の文章で書かれた幻想小説。美しさ、妖しさに眩暈がする心地です。