hirayama46の日記

とりとめもなく書いています。

西澤保彦「夢幻巡礼」

夢幻巡礼 (講談社文庫)

夢幻巡礼 (講談社文庫)

 テーマ的に別シリーズ作品である「依存」と対になっている作品のようですね。陰と陽、みたいな感じでしょうか。西澤保彦作品の中でも特に気合が入っていた「依存」と同じクラスの力作でした。
 これじゃあサイコになっても仕方ないよなあ……、と思わせてしまうねちねちとした陰湿な「教育」の描写はさすがのすごさです。一部の人間って本当にこんなことを考えて生きているのでしょうか……。うひー、であります。でも、連続殺人は絶対にやっちゃダメですよ!(連続じゃなくてもダメです)
 しかし、シリーズ4作品目の本書でラスボスの登場が予告されていてもなかなかラストには至らないようですね。確か7作くらい出てましたか。読みます。伏線になっているらしい「念力密室F」とかの過去作品の内容もすっかり忘れているので軽く再読して確認しておかないとなあ。