hirayama46の日記

とりとめもなく書いています。

星野智幸「虹とクロエの物語」

虹とクロエの物語

虹とクロエの物語

 普通、軽い文章はあっさり読めて、重い文章は読むのに時間がかかるものですが、この小説はさくさく読めるのに濃密という、不思議な文章でした。そのため、読むのにくたびれて本を閉じたら、たったの10分しか経っていないということもしばしば。ふしぎふしぎー。
 内容は、虹子さんとクロエさんの近づいたり離れたりの微妙な関係性がメインで、マジックリアリズム*1的なディティールが印象的。正直よく分からない部分も多くありましたが、それを含めて楽しめました。ユウジさん切ない……。
 こんなに(リンク先ネタバレ)だとは思わなかったなあ。けっこう意外でした。
 
 ちなみに、何故この作者の本の中からこの本を選んだかというと、「NOIR」のクロエさんが好きだから、という阿呆な理由だったりします。懐かしいなあ。もう一回観たいなあ。

*1:多分。あんまりラテンアメリカ文学とか読んだこと無いので詳しくは分からないのです……。