hirayama46の日記

とりとめもなく書いています。

スティーヴン・ミルハウザー「ナイフ投げ師」

ナイフ投げ師

ナイフ投げ師

 初めてのミルハウザー(の単行本)。これは素敵な本でした。読むこと自体が楽しい、そんな文章を書く人だなあ、と思いました。翻訳も柴田元幸で安心安心。じっくりとその文章を堪能することができました。
 基本的に物語性はあまり強くない短編が多く、実際にはないものをさも目の前にあるように淡々と、かつ丁寧に描写する静かな短編集でした。派手ではないけれど、目を惹きつけられます。