hirayama46の日記

とりとめもなく書いています。

チャールズ・ブコウスキー「パルプ」

パルプ (新潮文庫)

パルプ (新潮文庫)

 シュールで下品でとても楽しい。こんなのを遺作として残すなんて全くとんでもない人です。
 紹介文には「元祖アウトロー作家の遺作ハードボイルド長編」とか書いてあるけど、これってハードボイルド?アウトローではありますが。むしろこの文章もギャグなのだろうか。
 別にそういう風に読んでもかまわないとは思うけど、死や人間に対しての考察とかもシリアスなものじゃなくて屈折したジョークなんじゃないかと思うだけどなあ。その辺含めても安原顯の解説は微妙にクエスチョンマークが浮かびます。この人の文章は読んでいて大抵そうなるのですが。
 ちなみに訳者あとがきも含めて本編のネタを割ってるので最後に読むことをお薦めします。