北野勇作「ザリガニマン」

ザリガニマン (徳間デュアル文庫)

「かめくん」の姉妹編と銘打たれております本書。えーと、どうなんでしょうか。「かめくん」にあったものを期待すると裏切られる気がするけれども、確かに設定は地続きだし、考えて見たらテーマ、方向性だってほとんど変わらない（北野勇作だしなあ……）。要は何が表に現れてるかの違いということでしょうか。亀もザリガニも甲羅を取れば同じような肉があるのと同じように。
　
　つまり姉妹で顔が似てるからって性格まで似てるとは限らない、という教訓でしょうか。……いや、それは教訓じゃないし、そもそもその例えは逆だ。