hirayama46の日記

とりとめもなく書いています。

森博嗣「有限と微小のパン―THE PERFECT OUTSIDER」

有限と微小のパン (講談社文庫)

有限と微小のパン (講談社文庫)

 犀川&萌絵シリーズのラストを飾る作品。いやはや、前作の「数奇にして模型」を読んだのはいつの事だったか。しかし「すべてがFになる」の記憶が胡乱なのは少々まずかったでしょうか。そもそも反町愛だって初登場だとずっと思ってたくらいだったので……ネットで調べて、やっとこのシリーズの伏線の積み重ねが判明したくらいの記憶力です。
 トリックについては、このシリーズ後半の作品が殆どそうだったように「大きいサプライズはあるけど、騙される快感よりも詐欺にあったような釈然としない気分が残る」ものでした。いや、貶してるのではないですよ。これが独特の味わいなんだと思っています。
 キャラクターについて。……えーと、ラヴちゃん激萌え、ということで。
 いや、ぼくはシリーズキャラクターでは犀川先生が一番好きで、西野園萌絵はもちろん*1真賀田四季もそれほど好きではなかったのだけど(ちなみに犀川と会話している萌絵は好き)、反町愛がぼく内ランクのトップに躍り出ましたよ。これでぼくの好きキャラランクは、
 1位 反町愛
 2位 犀川創平
 3位 喜多北斗
 となりました。次に続くは浜中深志。……なんかマイノリティの予感がするランキングですね。遠い天才より近くの凡人?いや、それは犀川先生に失礼ですね。
 
 どうでもいいリンク。いや、結構多いな、と思いまして。そういえば米澤穂信が「タイトルを間違えられるのが一番傷つく」という主旨のことを書いておられましたね。……別にうっかり間違えた人を責めてるわけではありませんよ。

*1:失礼です