サミュエル・R.ディレイニー 他「ベータ2のバラッド」

ベータ2のバラッド (未来の文学)

　ぼくはニュー・ウェーヴＳＦについて全然詳しくないのですが、そんな事とは関係なくとても面白いアンソロジーでした。これを読んでもニュー・ウェーブがどういうものか良く分からなかったのですが。「20世紀ＳＦ」で解説されてた気がするけど記憶にございません。
　でも、ディレイニーの未訳中編があるってだけで嬉しくなってしまいますよね。実はほとんど読んでませんが。だって、サンリオＳＦ（以下略）。
　そんなこんなで、この本で一番気に入った作品ですが、これがまったくノーマークだったリチャード・カウパー「ハートフォード手稿」でした。なんでこの話でこんなオチにしちゃうのかよくわからないけど、そこがなんとも良いです。
　次点はハーラン・エリスン「プリティ・マギー・マネーアイズ」。すごく格好良い。萌える。エリスンに。