浦賀和宏「火事と密室と、雨男のものがたり」

火事と密室と、雨男のものがたり (講談社ノベルス)

　痛い！痛い！痛面白い！
　というわけで、浦賀和宏らしくダメ人間どもが集まり、ダメな自意識を撒き散らし、ダメな話を語り続けます。なんとまあひどい。ぼく、涙が浮かんできたよ！……他人事じゃないからかも。
　本当にミステリとかどうでもいい感じで要はダメ人間小説で、とてもダメ人間の描き方が素晴らしいです。
　
　どうでもいいけど、「ナンブラバンバンバンのテーマ」って章題を見ただけで噴出しそうになりました。あぶなかった。