hirayama46の日記

とりとめもなく書いています。

堀江敏幸「雪沼とその周辺」

雪沼とその周辺 (新潮文庫)

雪沼とその周辺 (新潮文庫)

 淡々として、落ち着いているけれども、中にはしっかりとした強さを持っている、そんな短編集でした。全体的になんとなく「ほっこり」とした感じがする素敵な本でした。
  
 現実には存在しない場所である雪沼に行きたくなりますね。雪沼はもちろん都会ではないけど、田舎というのとも少し違う、「郊外」といった雰囲気のある場所だなあ、と思いました。デビュー作のテーマもそうでしたし、やはり堀江敏幸は郊外が好きなのでしょうね。