hirayama46の日記

とりとめもなく書いています。

2012年に印象に残った10冊

 2012年の読了冊数は289冊でした。平年は240冊前後なのでちょっと多めでした。年の前半に1日1冊くらいの勢いで読んでいたので。後半はもとに戻ったので、今年はまた240前後に戻るかもですね。あるいはもっと減るかもしれません。未来のことはわかりません。
 前置きが長くなりましたが、いつもどおり既刊新刊ジャンル問わずに10冊です。

言壺 (ハヤカワ文庫JA)

言壺 (ハヤカワ文庫JA)

 神林長平の言語SFの精髄。刺激的でかつ面白いです。
盤上の夜 (創元日本SF叢書)

盤上の夜 (創元日本SF叢書)

 非電源ゲーム小説というだけで素敵ですが、内容も実に素晴らしいです。いままでの麻雀マンガへのリスペクトが感じられる「清められた卓」が特に好きです。
燃焼のための習作

燃焼のための習作

 タイトルこそ習作ですが、内容は堀江敏幸らしい端正で緻密な、それでいてゆったりとした小説。
泣き虫弱虫諸葛孔明〈第3部〉

泣き虫弱虫諸葛孔明〈第3部〉

 やはり楽しい。完結までどのくらいかかるかわかりませんが、気長に待ち続けます。
ヴァンパイアノイズム (一迅社文庫)

ヴァンパイアノイズム (一迅社文庫)

 ラストのへんてこ展開に心打たれました。こういう作品があるのでライトノベルを読むのは止められません。
シンセミア〈1〉 (朝日文庫)

シンセミア〈1〉 (朝日文庫)

 さすがに気合が入っている大長編。おなかいっぱいです。
屍者の帝国

屍者の帝国

 円城塔が渾身の力でエンターテインに取り組んだらどうなるのか、という小説。縦横無尽。 山口雅也によるリドル・ストーリー集。全体的にひねくれているのがこの人らしくてとても楽しいです。
五色沼黄緑館藍紫館多重殺人 (講談社ノベルス)

五色沼黄緑館藍紫館多重殺人 (講談社ノベルス)

 クラニー先生のバカミスは大好きです。蒼色館とどっちにしようか迷いましたが、オチの好みからこっちにしました。
僕の心の埋まらない空洞

僕の心の埋まらない空洞

 今年読んだ平山瑞穂先生作品からはこれを。人が過ちを犯すというのはどういうことなのか、という小説……だと思います、たぶん。