hirayama46の日記

とりとめもなく書いています。

歌野晶午「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」

舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵 (カッパ・ノベルス)

舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵 (カッパ・ノベルス)

 ついにあの(一部で)小学生の少女を描くことに定評のあった歌野晶午が直球なタイトルで本を出してきました。この本も期待に違わぬなかなかの幼女小説でした。
 
 さて、少し真面目に書くと、うーん、これは微妙だなあ。カバー折り返しの著者本人の言葉によると「ゆるミス」「やわらか本格」だそうですが、どうも起きている事件が凄惨だったり、後味が悪かったりするので、素直にゆるい雰囲気を楽しむことが出来なかったです。そういう「ゆるミス」みたいのをやるのだったら素直に「日常の謎」系の話でやった方が良かったのでは、と思います。コンセプト不一致な印象を受けました。
 のんびりとした会話シーンも、本格的な事件も個々に見れば面白いものだけに惜しいなあ。