星新一「午後の恐竜」

午後の恐竜 (新潮文庫)

「声の網」（→ぼくの感想）が素晴らしく面白かったので星新一をもっと読もう！　という計画。ちなみに中学生の頃にショートショート全集を読んでいるのでこれは再読になるのですが、言うまでもなく内容をかなり忘れていました。そのおかげですっかり新鮮な気分で楽しめました。いや、本当に面白いなあ、星新一。
　
　収録作品の中で特に気に入ったのは、やはり表題作「午後の恐竜」です。星新一のショートショートの中でもかなり好きな作品。「これぞ！」という感じ。
　あとはギャグのような状況をぐねぐねとした奇妙な世界観で描いた「狂的体質」も好きです。短くても詰め込んである作品だと思います。