hirayama46の日記

とりとめもなく書いています。

ジム・フジーリ「ペット・サウンズ」

ペット・サウンズ (新潮クレスト・ブックス)

ペット・サウンズ (新潮クレスト・ブックス)

 村上春樹が翻訳したビーチ・ボーイズの本ということで、ぼくにとってこれは盆と正月がいっしょに来たようなものであり、読むしかないと思ったわけです。
 内容は……期待外れ、とまではいかないけれども、思っていたものとはいささか違ったことも事実でした。もっとブライアン・ウィルソンについて色々と書かれている本だと思っていたのですが、あくまでもこの本の主眼はタイトルどおりの「ペット・サウンズ」についてであり、そこに至るまでの過程はそれなりに書かれていますが、後に何があったのかはほとんど書かれていません。いやまあ、テーマを考えるとそれが正解なのでしょうし、ぼくが勝手に勘違いをしていただけなんですが。
 
 それから、音楽の内容についてもちょっと、なんというか、疑問が残りました。うーん、それもぼくが「音楽の良し悪し」についてのものさしが不足している所為なのかもしれませんが。「音楽の価値」が何によって決まるのか、というのは難しい話だなあ、と思います。