ドナルド・E. ウェストレイク「鉤」
- 作者: ドナルド・E.ウェストレイク,Donald E. Westlake,木村二郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/05
- メディア: 文庫
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殺人を依頼した売れっ子作家ブライスと、殺人を遂行した行き詰まった中堅作家ウェインの殺人後の精神的な対比が興味深いですね。
命令者と実行者の責任の所在はどちらにあるのか、とも読めると思います。それを突き詰めれば戦争における政府と兵士の関係にも換言できそうですが、それはちょっと深読みしすぎですよね、多分。今思いついただけなので勘弁してください。
まあ、一番悪辣なのは第三者であるスーザンですよね。