瀬名秀明(編)「贈る物語 WONDER」
- 作者: 瀬名秀明
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2002/11/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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少々長くなったので全部の作品の感想はパス。特に気に入ったのだけ。
山川方夫「夏の葬列」実はこれが再読したくて読んだ。中学の教科書で読んだ以来だったのですが、記憶以上に凄い作品。たった10ページ程度の作品ですが、その10倍くらいの濃密さがあります。ジャック・ファニイ「愛の手紙」これはなんとも切ない良い話でした。スニーカー文庫の乙一の作品に近いものがある気がしました。式貴士「窓鴉」ぶっとんだ。これは凄い。この短編を読むためだけにこの本を手に取る価値があります。クラクラしました。でもこの人の本は全部絶版なんですよねえ。図書館で借りよう。北野勇作「蟻の行列」短いながらも強い印象を残す好掌編。いとうせいこう「江戸宙灼熱繰言」えどのそらほのおのくりごと、と読みます。題材から文章、くだらない駄洒落が入るところなど田中啓文に近いものがあります。平山夢明「托卵」文章がとにかく美しくおもわず溺れてしまいそう。
うーん、やっぱり長くなった。