島田荘司(編)「21世紀本格」
- 作者: 島田荘司
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2001/12
- メディア: 新書
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ベストは瀬名秀明「メンツェルのチェスプレイヤー」。ワーストは松尾詩郎「原子を裁く核酸」です(小声で)。
響堂新「神の手」沈鬱な雰囲気が良かったです。このアンソロジーの最初を飾る作品としてぴったり。
島田荘司 「ヘルター・スケルター」面白いなあ、と思える部分はありましたが、サプライズ中心の短編としては弱め。
瀬名秀明「メンツェルのチェスプレイヤー」サスペンスフルでいて、考えさせられる作品。力作。
柄刀一「百匹めの猿」どういう狙いでこんな解決シーンにしたのかがよくわかりませんでした。それ以外は○。
氷川透「AUジョー」非情な丁寧な論理には好感が持てました。残念ながらアクロバットには至らず、残念。
松尾詩朗「原子を裁く核酸」ダメダメだー。
麻耶雄嵩「交換殺人」やっぱりこのラストは良い味です。
森博嗣「トロイの木馬」おお、森博嗣にしては珍しく(失礼)気合入れて書いてます。多分。流して書いたような印象がないです。面白かったです。