アーシュラ・K・ル・グィン「内海の漁師」

内海の漁師 (ハヤカワ文庫SF)

　映画版のゲド戦記が色々と話題ですが、あんまり関係なくグィン初読みです。この人は本当に滅茶苦茶頭が良いのだろうなあ、という印象。なんというか、オーラが出てます。天才的な。
　最初に作者自ら親切な解説を書いてくれているので、読解力がとほほなぼくでもどうにか付いていけました。というか、解説がなければ「ニュートンの眠り」なんてさっぱり分からないところでした。まあ、あってもぎりぎり分かるくらいなのですが……。
　お気に入りは「物語にまつわる物語」な後半3作。美しいです。