hirayama46の日記

とりとめもなく書いています。

絲山秋子「絲的メイソウ」

絲的メイソウ

絲的メイソウ

 相変わらず絲山秋子の本は薄いのばかりだなあ……。しかもこの本はイラストがたくさん入っているので、分量は見た目以上に少ないです。とはいってもこんなエッセイが分厚かったら途中で泣いてしまうかもしれません。いや、既に泣きそうになっていますけどね。感動ではない涙が。
 そんなことを書いているとつまらなかったのかと思われそうですが、全然そんなことはなく、切れ味の鋭い視点と文章でとても面白いです。これだけ世の中に批判的に生きるのって大変そうだなあ、と思います。ぼくは普段からぽわわと生きているからなあ。この舌鋒に自分が責められている気分になって涙、というわけです。しくしく。