hirayama46の日記

とりとめもなく書いています。

コクトー「怖るべき子供たち」

怖るべき子供たち (角川文庫 (コ2-1))

怖るべき子供たち (角川文庫 (コ2-1))

 なかなか難解な本で、半分も理解できていないかもしれませんが、この異様なドロドロとした熱気のようなものにすっかりのめり込みました。これは危険ですらある。幻想小説読みの方は是非どうぞ・・・ってもう読んでるか。
 姉のエリザベートと弟のポールを中心とした歪んだ人間関係を書いた小説なのですが、この歪みかたたるや、もう言葉にしきれないものがあります。読書中頭がパンクしそうになりました。ここまでの凄みのある小説はなかなか無いです。読めて良かった。