hirayama46の日記

とりとめもなく書いています。

ジャン・レー「マルペルチュイ」

 (゜(○○)゜) プヒプヒ日記さんの「青い館の崩壊」の感想で『世に「衝撃の結末」は数あれど、これを凌駕するものはとうてい存在し得まい。』とおっしゃられていたので読んでみました。もちろん買ったわけではなく、図書館で借りました。なにしろamazonにもbk1にもデータが在りません。ぼくはそんな古本探求力無いので……。というか妖精文庫ってなんだ?とか思ってたくらいの素人です。(妖精文庫についてはこちらのサイトさんで勉強させていただきました。ロード・ダンセイニとか「耳ラッパ」とかが出てたんですね。)
 そういうわけでこの本の感想。確かに凄い。「衝撃の結末」が何らかの形で存在する事を知っていても圧倒的に予想外で驚いた。まさかこんな展開になるとは……。たしかにこの作品に近いようなものを書いてるのは倉阪鬼一郎くらいだな、と思いました。
 序盤はやたらと人物も多くて、そもそも何が書いてあるのか分かり難かったりしてちょいと混乱しつつちびちび読んでたんですが、100ページ越えた位から独特の電波的なものを秘めた物語と文章にすっかり嵌まり込みました。全くもって迷宮のような小説です。
 
 あとがきにはネタバレを予告無く含んでいるので読了後に読む事をお薦めします。