瀬名秀明「デカルトの密室」

デカルトの密室

　読むのにやたらと時間がかかった一冊。何しろ難解なので、脳を稼働させながらうんうんと悩んで読み続けて、なんとなくわかったような気になって、でも結局よくわかってなくて、また考えながら読んで、あんまりわからないから考えて、それでもどうにか読み進めて。
　そんな感じで読んでいました。結論としてはやっぱりぼくには難しくてわからなかったのですが、考えながら読むこと。考えることそのもの。そんな楽しさを確認させてくれました。
　
　どうでもいいのですが、「レナ」と「ケンイチ」って某同人ゲームのキャラクターの名前にそっくりですね。まったくの偶然なのでしょうが、あのゲームもプレイヤーに「考えさせる」つくりになっているのが面白いですね。シンクロニシティってやつですか。